후리가나로 읽는 일본 고전
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おちょうふじん
お蝶夫人
三浦 環
三浦 環의 お蝶夫人(おちょうふじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 123,730자 · 242화면
病院を退院したのは四月二十七日だったが、看護婦の葉山さんについて来てもらって、その後一年も葉山さんのお世話になった。家に帰ると私の伊太利からつれて来たチチという小犬が、喜んで赤いジュウタンの上に真白のからだをこすりつけて足を長くして私をむかえ、家の人たちと共にほんとに私はうれしかった。すぐに二階のピアノに向うて大きな大きな声が出るつもりで「ローエングリン」の「エルザの夢」を唱うて見たら、何とあてがはずれてフォルテがなさけない音であった。やはり病気にはかてないとかなしかった。その翌日は早速横浜で唱うやくそくだったので、私は看護婦や皆につかまりながらまだ病後の足をたどたどと横浜の記念会館まで行って唱うた。
翌月私は日本劇場で「椿姫」と「ラストローズ」「庭の千草」を毎日三辺ずつ唱うた。「庭の千草」のピアニシモがよく唱えた時の嬉しい事、私は嬉しかった。病気がなおって唱えたから。ところが私の愛犬のチチのお腹がだんだん大きくなって来て、丁度私が退院した日より一ヶ月後の五月二十七日にチチは死んでしまった。私の身がわりではないかしらと思うた。
その年の十二月、私はやはり看護婦つきで東北地方を音楽旅行した。