후리가나로 읽는 일본 고전
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
佐々木 邦의 ぐうたら道中記(ぐうたらどうちゅうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 164,113자 · 332화면
と愛相好く挨拶をした。
「甚句は歌わないのかね?」
と村田さんが言うと、
「まあ、真正にお口の悪い先生!」
とお上さんは村田さんの肩を叩いた。
「だって土俵入りだと思ったんだもの」
と村田さんが註釈した通り、このお上さんは太っている。僕は田鶴子さんが昨夜縁側の暗いところでお相撲に行き当ったと言っていたのを思い出した。
「それは然うとお上さん、何か一つ浜松の話をお客さん達にしてやって呉れないか?」
「然うでございますねえ……」
「一体浜松の名物は何だろう?」
「浜納豆に空っ風ぐらいなものですわ」
「成程、沼津でも静岡でも西の風が名物だと言っていましたよ。あれが此方まで来るのと見える」
と三輪さんが思い当ったように言った。
「此方から行くんだよ。相変らずグンデルビ上海式だね」
と団さんが揚げ足を取った。
「その空っ風と私の商売との間に緊密な関係があるから面白いでしょう。空っ風も東京のとは較べものになりません。冬になると橋から馬力が馬ぐるみ吹き落されるくらいですから、人間にも応えます。一風毎に結膜炎の患者が殖えて私の病院へ泣き込みます。眼科の病人は皆目を赤くしたりハンカチで押えたりしていますから、殊勝です。