후리가나로 읽는 일본 고전
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ふれんぞくさつじんじけん
不連続殺人事件
坂口 安吾의 不連続殺人事件(ふれんぞくさつじんじけん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 162,047자 · 322화면
二十七 心理の足跡
巨勢博士が先程からクドク説く心理の足跡、心理といえば我々文士もそれが商売のようなものだが、まだ私には、なんのことやら、皆目見当がつかなかった。それに応ずるように、巨勢博士は我々を見廻した。
「同席の皆様は恐らく日本最高の心理通、人間通と申すべき練達の方々であります。その皆様にして、この足跡にお気づきにならない。それは皆様の手落ちではなく、恐らく犯人御両名の演出があまりにも真に迫り、疑念をはさむ余地を断っているからでありましょう。然し、それにも一つの不遜な理由を私流に附け加えますなら、皆様が犯人の計画通り、あまりにも表面の事象を盲信しすぎていられた、つまり、土居画伯、あやか夫人、御両名の不和を、絶対の真実と盲信せられて疑うことを忘れていられた、そこに心理の足跡を見逃す根拠も生れたのだと思われます」
弱気の都会人で、自慢のキライな巨勢博士は、自分の広言にいささかテレて面はゆい様子である。
「さて、晴天ヘキレキのピンチにのぞんだ御両名は寸刻の猶予もならず、互に言葉尻をつかんでケンカをはじめ、突如として猛烈な格闘、ブン殴り、掴んでフリ廻し、投げとばし、さらに、あやか夫人は戸外をめざして走り去りました。