후리가나로 읽는 일본 고전
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ふれんぞくさつじんじけん
不連続殺人事件
坂口 安吾의 不連続殺人事件(ふれんぞくさつじんじけん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 162,047자 · 322화면
二十八 ぬきさしならぬ物的証拠
そして土居画伯につきまとい、ここにつきまとっているうちに、必ず次の不連続興行の端緒が握れるものと信じていました。この軽率な見込みは、ものの見事に裏をかかれてしまったのです。即ち土居画伯は、ひそかに宇津木さんと三輪山の滝壺でアイビキの約束をむすびました。一方、あやか夫人は当日鉱泉宿へ遊びに行き、その帰途に、千草殺しの際に、土居画伯の走った間道を駈けぬけて滝壺へ現れ、そこに土居画伯を待ちかねている宇津木さんと、何くわぬ顔で肩を並べて滝壺を散歩しながら、とつぜん宇津木さんを突き落しました。そして再び、今来た間道を駈けぬけて元の道へ現れ、ブナ林の方から何事もなかったように、そして、今鉱泉からマッスグ戻ってきたように御帰館あそばされた次第であります」
二十八 ぬきさしならぬ物的証拠
あざやかな推理であった。不連続殺人事件の全貌はあますところなくその真相をバクロせられている。私も説得されずにはいられなかった。然しなお平然として無関心なピカ一の顔、そして童女のように聴き耳をたてる無心なあやか夫人の顔、そこには反抗的な太々しさを見ることもできない。そして我々は、巨勢博士の推理に説得されながら、同時に、犯人たる二人の男女の無心さにも説得されずにいられなかった。