후리가나로 읽는 일본 고전
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アラスカのひょうが
中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河(アラスカのひょうが)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 122,039자 · 248화면
立木らしいものは、ほとんど見られない。ただ一面に平滑な、赭くはげた土地の上を、原始状態の川が縦横に流れている。そして彼方にアリューシャン山脈のけわしい岩山が、たくさん並んで黒く見える。いづれも雪渓が無数にあって、細い真白い線をなして岩肌を筋どっている。どの渓谷もみな、よほど険しい深いV字型渓谷になっているのであろう。
やがて遥か彼方、煙霧めいた層雲の上に、高い真白な峻峰が二つ並んで、その姿を現わしてくる。初めはちょっとマッキンレイかと思ったくらいの壮大な岩山である。しかしやはりアリューシャン山脈中の高峰であることが分った。一万数千フィート級のものらしい。それでも寒帯地方の高山だけに、初めて見る峻厳な山の姿である。あこがれのアラスカへ遂にきたという感じがした。
アンカレージの近くへくると、さすがに緑の土地になる。しかし針葉樹の疎林と灌木との平坦な土地で、見渡す限り一面の湿地帯である。氷河の名残りである小さな沼が、この平らな湿地帯の中に、無数に散在している。人間の営みらしいものの気配は、やはり全く見られない。依然として原始の土地である。この湿地帯のつづきの中に、近代設備の完備したアンカレージの飛行場が出来ているのである。