일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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アラスカのひょうが

中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河

中谷 宇吉郎

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N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 122,039자 · 248화면

아오조라 문고

三十マイルばかり走る。

ネバダ州の図

ビーズレイ博士は「この土地へ来て、初めて沙漠へドライヴしようとした時は、カーの検査など、たいへんな準備をしたが、もうこの頃は馴れた」といっていた。こういう沙漠地帯の中でも、道路はすっかり鋪装され、坦々たる立派な道である。その上を、自動車は六十マイル以上の速度で、疾走して行く。歩いている人はもちろん一人もいない。エンジンに故障を起しても、この炎熱の道路を、一マイルと歩くことは困難であろう。

三十マイルばかり走ると、沙漠的の景観は、益々その荒涼たる姿を現わしてくる。セージ・ブラッシュの色も、次等に褐色がかって、半ば枯れたような色になる。そして数も次第に減って、一望累々たる石塊の荒野に変ってくる。

岩山は次第に近づいて、褐色、紫色、赤と、さまざまな色の岩が入り雑って、この世にない美しさを示している。そういう景色の中で、自動車が大きくカーヴして、わずかな切り取りを越えると、急に眼前にピラミッド湖が、その妖しい姿を現わした。

この沙漠の中の湖は、周囲六十マイルもあろうかと思われるかなり大きい湖である。最初の強い印象は、その水の色である。