후리가나로 읽는 일본 고전
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アラスカのひょうが
中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河(アラスカのひょうが)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 122,039자 · 248화면
しかし翌日から実際に立ち会ってみると、その通りなのである。ちょっと穴を掘って底の氷を見るというようなわけにはなかなか行かない。
活動層の上層は黒色腐植土で、これは問題はない。その層を剥ぐと、下に黄褐色の厚い粘土層が出てくるが、それが融解水で飽水されているのである。底にある凍土層のために水の排け口を止められているので、流出限界近い状態になっている。この状態の粘土は、そのままにしておけば形を保っているが、一度かき乱すと汁粉の汁のようなへどろになってしまうのである。この汁粉の汁は一すくい毎にべっとりとスコップに粘り付くので、いちいち枯草か何かでこすりとる必要がある。それにちょっとでも休むと、水が浸み出てきて穴の底に溜る。そうなると周囲の壁が崩れてきて、折角掘った穴が真黒い汁粉で埋められてしまって、手のつけようがなくなる。
六人の苦力が朝からかかって夕方になっても、まだ二メートルの凍土表面に達しない。この調子では夜中までかかるが、苦力たちは銭では夜業をしない。夜食を出せば働くというが、その配給分はない。S君は膝まで没するへどろの中につっ立ったまま、苦力を叱咤して四方の壁に土止め板をあてて、中のへどろを掻き出しては棄てさせる。