일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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けんのよんくんし

剣の四君子・日本名婦伝

吉川 英治

吉川 英治의 剣の四君子・日本名婦伝(けんのよんくんし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 150,635자 · 306화면

아오조라 문고

その時、司令部の窓外で人声がした。下士官や婦人達が、樺山参謀を呼び出して訴えているのである。将軍の夫人玖満子がどこを探しても見当らない。どうか鎮台の外へも兵隊を出して、手分けして探していただきたいという一同の嘆願を伝えて来たものだった。

その声を小耳にはさんだか、谷将軍は次の室へ足を移して来た。そして副官に告げて一小隊の兵をそれぞれ変装させて、城外へ急派することを命じた。

が、それは、玖満子夫人の捜索にではない。――三等出仕の烏丸一郎を救援のためにであった。

「はっ。承知しました」

高橋少尉の小隊が去ると、樺山参謀は谷将軍へ向ってすぐ進言した。

「奥さんの身も、一同が心配しています。誰か数名、城外へ見せにやりましょう」

「要らんことだよ」

谷将軍は笑った。

「あれは君も知っとるように、存外、暢気者じゃからね、何か、気まぐれに道くさでもしておるに違いない。ア。――それよりは、児玉君、奥君、林大隊長も、参謀室へ集まってくれんか、作戦上ちと協議したいことがある」

五

蝋燭の灯を置いて、卓上には一面の地図がひろげてあった。谷将軍を中心に、幕僚の顔がそれに集まって、小声に何か熟議していた。