후리가나로 읽는 일본 고전
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けんのよんくんし
剣の四君子・日本名婦伝
吉川 英治
吉川 英治의 剣の四君子・日本名婦伝(けんのよんくんし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 150,635자 · 306화면
「望遠鏡に弾の破片があたった。レンズが割れたらしい」
「天祐ですなあ。お取換しましょう、私のと」
「いや、それには及ばんが君……。西出丸の何もない焼け野原や射撃場の辺に、女どもが出ておるが何をしておるのか、見てくれんか」
「え、あんな方にですか。……あっ、成程。……将軍、御夫人です、御夫人です」
「玖満子か。ほかのは」
「嬰児を背に負っているのは与倉未亡人らしいです、お妹さんの幹どのもおられる。そのほか、共に籠城中の将校や下士や巡査の奥さん達から家族たちまで交じっておるようです」
「何しとるのかね、いったい」
「御夫人以下、みな手籠や笊を持って、草を摘んでおるらしいです。摘草ですな」
「なに、摘草?」
「あっ、文庫址へ、砲弾が落ちた。……おお、小銃弾も、ぶすぶすと、近くの土を刎いている。これは見ておれん」
児玉少佐は、穴蔵のような階段の下をのぞいて、
「高井軍曹っ、おるかっ、高井軍曹」
「はーっ。参謀、お呼びですか」
「西出丸の先の空地に、婦人たちが出て摘草しとるが、旺にその附近にも弾が飛んでる様子だから、建物の内へかくれるよう云うて来てくれんか。――将軍の命令だと云えっ、早く行け」