후리가나로 읽는 일본 고전
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けんのよんくんし
剣の四君子・日本名婦伝
吉川 英治
吉川 英治의 剣の四君子・日本名婦伝(けんのよんくんし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 150,635자 · 306화면
「お年をめした大殿様が、わしらの手で足る土仕事を、あのようにまでなされないでも」
と、百姓たちは、家士を通じて、幾たびも、石舟斎が草鞋など召さないようにと願ったが、石舟斎は笑って、
「とんでもないことだ、それは百姓どもへ対して、わしの方から申すことばだ。百姓たちは、田にあって働ければ、五穀を産む手をもっておるのに、その暇をつぶして、わしの如き、無禄の隠士の住居を繕すに集まって来てくれておる。――勿体ないことである。何で、わしが安閑としていてよいものか」
そう云って、
「孫よ。土を担げ。――土を担ぐも兵法であるぞ。――五郎右衛門と宗矩とは、その石垣の崩れに石を積め。――石を積むは、智を積むのだぞ、智を積むのは、手でないぞ、頭で積むのだぞ」
と、従えている子息や孫たちを指揮し、その労働のあいだにも、何ものか、学ぶものを得させようとして訓えていた。
家士も日頃から百姓仕事には馴れている。主従は一体となって汗と土にまみれ、明るい初秋の陽の下に、勇壮な鍬の音、土の音などが、掛声の中に揚っていた。
ばらばらっと、大手の坂の下から、やはり野良仕度の家士のひとりが駈け上って来て、