후리가나로 읽는 일본 고전
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けんのよんくんし
剣の四君子・日本名婦伝
吉川 英治
吉川 英治의 剣の四君子・日本名婦伝(けんのよんくんし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 150,635자 · 306화면
「まだどこか、自分が至らないからである。――自分の将来を、なお案じておいでになるからだ」
と、天性の未熟を、自ら責めずにいられなかった。
その宗矩と較べると、兄五郎右衛門の素質はまったく反対である。早くから器量は一族にぬきんでて、老父の剣すらひそかに睥睨するの風があった。が、その兄も、老父の膝下を去っているのみか、こんどは西軍の一方の雄たる小早川秀秋の陣にある。いうまでもなく、東軍に参加する石舟斎や宗矩とは、敵味方とわかれてまみえることになったのである。
初めて聞かされた家臣は、
「お心のうちはどんなであろう」
と、石舟斎の面を仰ぐのも胸の痛むここちがした。平常は秋霜のようにきびしいが、実は、世の親の誰よりも子には甘い煩悩をも一面に持っていることをみなよく知っているからだった。
それから数日の後。
久しくこの古城に聞かなかった鎧や具足の音が、鏘々と打揃って、陣列をなし、旗さし物や槍の光や馬のいななきと共に、美濃の戦場へ立って行った。
その中に、ことし七十二になる眉雪の老将が、ひと際、途上に見送る領民の眼をひいた。
氷の縁
一
九月十九日、関ヶ原の戦端はひらかれた。