후리가나로 읽는 일본 고전
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よしだしょういん
吉田松陰
徳富 蘇峰
徳富 蘇峰의 吉田松陰(よしだしょういん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 135,622자 · 269화면
第十六 最後
而して彼の松陰が一方において横井たり佐久間たる能わざると同時に、他方において大久保たり勝たる能わざるは、則ち松陰の松陰たる所以にあらずや。
第十六 最後
井伊直弼は、密勅の水戸に降りしを奇貨とし、これを中心として、その打撃を始めたり、史家称して安政の大獄という。然ればその犠牲者は、概ね水戸と朝廷との間を周旋したる、在京都の諸藩士、諸浪人にして、松陰の如きは、固よりこれに対して何らの関係ある筈なかりしなり。彼は当時において、その胸中には、千万丈の波瀾を湧かしめたりといえども、これらの運動に関しては、あたかも太陽系圜外の小遊星に外ならざりしなり。而して何物の酷漢ぞ、その禍の手を以てこの小遊星までには及ぼしたる。
さても彼は、安政六年五月二十五日において、いよいよ公の筋より江戸檻致の命を聞くに至れり。彼はこれを聴いて、毫も愕く所なし。彼の江戸の法庭に――刑場に赴くや、新郎の新婦の筵に赴くほどにゆかざるも、猛夫の戦場に出るが如く、勇みたりしなり。彼その反対党なる長井に書を贈り、如何なる場合に遭逢するも、決して禍を彼らに嫁し、藩政府に波及せしむるが如き事なきを告げ、かつ謂いて曰く、「小生も兼て人を不忠とか不義とか、大言に罵り置きたれば、拠無きも、今度は一身を以て、国難に代らねばならぬ事、疾に落着仕り居るなり」