일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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だらくろん(ぞくだらくろん)

堕落論・日本文化私観 他二十二篇

坂口 安吾

坂口 安吾의 堕落論・日本文化私観 他二十二篇(だらくろん(ぞくだらくろん))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 84,198자 · 171화면

아오조라 문고

斯様に、ドストエフスキーは、たとい平凡人を描くにしても、極めて目立つ特徴を更に浮き立たせるようにして扱ってゆく作家である。

これに反するものとして、私達はモオパッサンの傑作「ピエルとジャン」を読むことにしよう。野心家で激しい情熱を持つ男で、そのくせ奇妙な冷静とねばりと気紛れを持つ長兄ピエルは、この作品の中で極めて普通にとり扱われている。けれども読者である我々はそれで充分納得して、その微細なニュアンスからピエルの全貌を歴々と想像しながら読了してしまう。もしも此の同じピエルをドストエフスキーが取扱ったらどうだろう、まるでシャートフのように書くかも知れない。しかも変人のシャートフもざらにあるピエルも、結果に於て同じような人間なのだ。

勝れた作家は各々の角度、各々の通路を持っている。通路は山と海ほどの激しい相違があるけれども到達する処は等しい。同じ人物をピエルとシャートフの相違で描いても、要するに全貌を現したあとでは同じものになる。モオパッサンはピエルの方法でしかシャートフが描けないのである。

同様にゴーゴリの平凡はなんと奇抜でユーモラスであろう! 我々の平凡はこんなに奇抜ではない。