일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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だらくろん(ぞくだらくろん)

堕落論・日本文化私観 他二十二篇

坂口 安吾

坂口 安吾의 堕落論・日本文化私観 他二十二篇(だらくろん(ぞくだらくろん))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 84,198자 · 171화면

아오조라 문고

尚、そのうえに発見するのであり、創造するのだ。なぜなら、作家というものは、今ある限度、限定に対して堪え得ないということが、作家活動の原動力でもあるからだ。

モオツァルトの作品は殆どすべて世間の愚劣な偶然な或いは不正な要求に応じてあわただしい心労のうちになったもので、予め目的を定め計画を案じて作品に熟慮専念するような時間はなかったが、モオツァルトは不平もこぼさず、不正な要求に応じて大芸術を残した。天才は外的偶然を内的必然と観ずる能力が具わっているものだ、と言う。それはモオツァルトには限らない。チェホフの戯曲も不正な要求に応じて数日にして作られ、近松の戯曲もそうだ。ドストエフスキーも借金に追われて馬車馬の如く書きまくり、読者の嗜好に応じてスタヴロオギンの歩き道まで変えて行くという己れを捨てた凝り方だ。いかにも外的偶然を内的必然と化す能力が天才の作品を生かすものだ。

然しながら、作品に就いて目的を定め計画を案じ熟慮専念する時間がなくとも、少くとも小説作者の場合に於いては、一応人間に通じていることは絶対の条件であり、人間通の裏附は自我の省察で保たれるもの、そして常に一つの作品を書き終ったところから、新らたに出発するものだ。