후리가나로 읽는 일본 고전
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よあけまえ
夜明け前
島崎 藤村
島崎 藤村의 夜明け前(よあけまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 205,629자 · 408화면
それもわずかに江戸の東北にあたる一つの小さな区域というにとどまる。
数日の滞在の後には、半蔵も佐吉を供に連れて山下町の方に平田家を訪問し、持参した誓詞のほかに、酒魚料、扇子壱箱を差し出したところ、先方でも快く祝い納めてくれた。平田家では、彼の名を誓詞帳(平田門人の台帳)に書き入れ、先師没後の門人となったと心得よと言って、束脩も篤胤大人の霊前に供えた。彼は日ごろ敬慕する鉄胤から、以来懇意にするように、学事にも出精するようにと言われて帰って来たが、その間に寿平次は猿若町の芝居見物などに出かけて行った。そのころになると、二人はあちこちと見て回った町々の知識から、八百八町から成るというこの大きな都会の広がりをいくらかうかがい知ることができた。町中にある七つの橋を左右に見渡すことのできる一石橋の上に立って見た時。国への江戸土産に、元結、油、楊枝の類を求めるなら、親父橋まで行けと十一屋の隠居に教えられて、あの橋の畔から鎧の渡しの方を望んで見た時。目に入るかぎり無数の町家がたて込んでいて、高い火見櫓、並んだ軒、深い暖簾から、いたるところの河岸に連なり続く土蔵の壁まで――そこからまとまって来る色彩の黒と白との調和も江戸らしかった。