후리가나로 읽는 일본 고전
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よあけまえ
夜明け前
島崎 藤村
島崎 藤村의 夜明け前(よあけまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 205,629자 · 408화면
日光への寄り道を済まして、もう一度三人が千住まで引き返して来たころは、旅の空で旧暦十一月の十日過ぎを迎えた。その時は、千住からすぐに高輪へと取り、札の辻の大木戸、番所を経て、東海道へと続く袖が浦の岸へ出た。うわさに聞く御台場、五つの堡塁から成るその建造物はすでに工事を終わって、沖合いの方に遠く近く姿をあらわしていた。大森の海岸まで行って、半蔵はハッとした。初めて目に映る蒸汽船――徳川幕府がオランダ政府から購い入れたという外輪型の観光丸がその海岸から望まれた。
とうとう、半蔵らの旅は深い藍色の海の見えるところまで行った。神奈川から金沢へと進んで、横須賀行きの船の出る港まで行った。客や荷物を待つ船頭が波打ちぎわで船のしたくをしているところまで行った。
「なんだか遠く来たような気がする。郷里の方でも、みんなどうしていましょう。」
「さあ、ねえ。」
「わたしたちが帰って行く時分には、もう雪が村まで来ていましょう。」
「なんだぞなし。きっと、けさはサヨリ飯でもたいて、こっちのうわさでもしているぞなし。」
三人はこんなことを語り合いながら、金沢の港から出る船に移った。