일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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よあけまえ

夜明け前

島崎 藤村

島崎 藤村의 夜明け前(よあけまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 205,629자 · 408화면

아오조라 문고

大変な評判で、神奈川台の上には人の黒山を築いた。不案内な土地の方へ行くために、使節の一行は何千何百足の草鞋を用意して行ったかしれないなぞといううわさがそのあとに残った。当時二十六、七歳の青年福沢諭吉が木村摂津守のお供という格で、その最初の航海に上って行ったといううわさなぞも残った。

二月にはいって、寛斎は江戸両国十一屋の隠居から思いがけない便りを受け取った。それには隠居が日ごろ出入りする幕府奥詰の医師を案内して、横浜見物に出向いて来るとある。その節は、よろしく頼むとある。

旅の空で寛斎が待ち受けた珍客は、喜多村瑞見と言って、幕府奥詰の医師仲間でも製薬局の管理をしていた人である。汽船観光丸の試乗者募集のあった時、瑞見もその募りに応じようとしたが、時の御匙法師ににらまれて、譴責を受け、蝦夷移住を命ぜられたという閲歴をもった人である。この瑞見は二年ほど前に家を挙げ蝦夷の方に移って、函館開港地の監督なぞをしている。今度函館から江戸までちょっと出て来たついでに、新開の横浜をも見て行きたいというので、そのことを十一屋の隠居が通知してよこしたのだ。

瑞見は供の男を一人連れ、十一屋の隠居を案内にして、天気のよい日の夕方に牡丹屋へ着いた。