일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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よあけまえ

夜明け前

島崎 藤村

島崎 藤村의 夜明け前(よあけまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 205,629자 · 408화면

아오조라 문고

上段の間、奥の間、仲の間、次の間、寛ぎの間、店座敷、それから玄関先の広い板の間など、古い本陣の母屋の部屋部屋は影も形もない。灰寄せの人夫が集まって、釘や金物の類を拾った焼け跡には、わずかに街道へ接した塀の一部だけが残った。

さしあたりこの宿場になくてかなわないものは、会所(宿役人寄合所)だ。幸い九太夫の家は火災をまぬかれたので、仮に会所はそちらの方へ移してある。問屋場の事務も従来吉左衛門の家と九太夫の家とで半月交替に扱って来たが、これも一時九太夫方へ移してある。すべてが仮で、わびしく、落ち着かなかった。吉左衛門は半蔵に力を添えて、大工を呼べ、新しい母屋の絵図面を引けなどと言って、普請工事の下相談もすでに始まりかけているところであった。

京都にある帝の妹君、和宮内親王が時の将軍(徳川家茂)へ御降嫁とあって、東山道御通行の触れ書が到来したのは、村ではこの大火後の取り込みの最中であった。

宿役人一同、組頭までが福島の役所から来た触れ書を前に置いて、談し合わねばならないような時がやって来た。この相談には、持病の咳でこもりがちな金兵衛までが引っぱり出された。