후리가나로 읽는 일본 고전
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よあけまえ
夜明け前
島崎 藤村
島崎 藤村의 夜明け前(よあけまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 205,629자 · 408화면
では、寿平次も済まされなかった。早い話が、義理ある兄弟の半蔵は平田門人の一人であり、この神葬祭の一条は平田派の国学者が起こした復古運動の一つであるらしいのだから。
「おれは、てっきり国学者の運動とにらんだ。ほんとに、あのお仲間は何をやり出すかわからん。」
砂を盛り上げ的を置いた安土のところと、十間ばかりの距離にある小屋との間を往復しながら、寿平次はひとり考えた。
同時代に満足しないということにかけては、寿平次とても半蔵に劣らなかった。しかし人間の信仰と風俗習慣とに密接な関係のある葬祭のことを寺院から取り戻して、それを白紙に改めよとなると、寿平次は腕を組んでしまう。これは水戸の廃仏毀釈に一歩を進めたもので、言わば一種の宗教改革である。古代復帰を夢みる国学者仲間がこれほどの熱情を抱いて来たことすら、彼には実に不思議でならなかった。彼はひとり言って見た。
「まあ、神葬祭なぞは疑問だ。復古というようなことが、はたして今の時世に行なわれるものかどうかも疑問だ。どうも平田派のお仲間のする事には、何か矛盾がある。」
まだ妹のお民が家に逗留していたので、寿平次は弓の道具を取りかたづけ、的もはずし、やがてそれをさげながら、自分の妻のお里や妹のいる方へ行って一緒になろうとした。