후리가나로 읽는 일본 고전
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よあけまえ
夜明け前
島崎 藤村
島崎 藤村의 夜明け前(よあけまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 205,629자 · 408화면
尾州の領分からは、千人もの人足が隣宿美濃落合のお継ぎ所(継立ての場所)へ詰めることになって、ひどい吹き降りの中を人馬共にあの峠の下へ着いたとの報知もある。
「半蔵、どうも人足や馬が足りそうもない。おれはこれから中津川へ打ち合わせに行って、それから京都まで出かけて行って来るよ。」
「お父さん、大丈夫ですかね。」
親子はこんな言葉をかわした。道中奉行所から渡された御印書によって、越後越中の方面からも六十六万石の高に相当する人足がこの御通行筋へ加勢に来ることになったが、よく調べて見ると、それでも足りそうもないと言う父の話は半蔵を驚かした。
「美濃の方じゃ、お前、伊勢路からも人足を許されて、もう触れ当てに出かけたものもあるというよ。美濃の鵜沼宿から信州本山まで、どうしても人足は通しにするよりほかに方法がない。おれは京都まで御奉行様のあとを追って行って、それをお願いして来る。おれも今度は最後の御奉公のつもりだよ。」
この年老いた父の奮発が、半蔵にはひどく案じられてならなかった。そうかと言って、彼が父に代わられる場合でもない。街道には街道で、彼を待っている仕事も多かった。