일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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よあけまえ

夜明け前

島崎 藤村

島崎 藤村의 夜明け前(よあけまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 205,629자 · 408화면

아오조라 문고

この御結婚には宮様も御不承知であった。ところが京都方にも、公武合体の意見を抱いた岩倉具視、久我建通、千種有文、富小路敬直なぞの有力な人たちがあって、この人たちが堀河の典侍を動かした。堀河の典侍は帝の寵妃であるから、この人の奏聞には帝も御耳を傾けられた。宮様には固く辞して応ずる気色もなかったが、だんだん御乳の人絵島の言葉を聞いて、ようやく納得せらるるようになった。年若な宮様は健気にも思い直し、自ら進んで激しい婦人の運命に当たろうとせられたのである。

この宮様は婿君(十四代将軍、徳川家茂)への引き出物として、容易ならぬ土産を持参せらるることになった。「蛮夷を防ぐことを堅く約束せよ」との聖旨がそれだ。幕府としては、今日は兵力を動かすべき時機ではないが、今後七、八年ないし十年の後を期し、武備の充実する日を待って、条約を引き戻すか、征伐するか、いずれかを選んで叡慮を安んずるであろうという意味のことが、あらかじめ奉答してあった。

しかし、このまれな御結婚には多くの反対者を生じた。それらの人たちによると、幕府に攘夷の意志のあろうとは思われない。その意志がなくて蛮夷の防禦を誓い、国内人心の一致を説くのは、これ人を欺き自らをも欺くものだというのである。