후리가나로 읽는 일본 고전
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よあけまえ
夜明け前
島崎 藤村
島崎 藤村의 夜明け前(よあけまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 205,629자 · 408화면
しかし変名で夜おそく訪ねて来るくらいだ。それに様子もただではない。
「この先輩は幕府方の探偵にでもつけられているんだ。」その考えがひらめくように半蔵の頭へ来た。
「暮田さん、まあこっちへおいでください。しばらく待っていてください。くわしいことはあとで伺いましょう。」
半蔵は土間にある草履を突ッかけながら、勝手口から裏の方へ通う木戸をあけた。その戸の外に正香を隠した。
とにかく、厄介な人が舞い込んで来た。村には目証も滞在している。狭い土地で人の口もうるさい。どうしたら半蔵はこの夜道に疲れて来た先輩を救って、同志も多く安全な伊那の谷の方へ落としてやることができようと考えた。家には、と見ると、父は正月以来裏の二階へ泊まりに行っている。お民は奥で子供らを寝かしつけている。通いで来る清助はもう自宅の方へ帰って行っている。弟子の勝重はまだ若し、佐吉や下女たちでは用が足りない。
「これはお母さんに相談するにかぎる。」
その考えから、半蔵はありのままな事情を打ち明けて、客をかくまってもらうために継母のおまんを探した。
「平田先生の御門人か。一晩ぐらいのことなら、土蔵の中でもよろしかろう。