일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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よあけまえ

夜明け前

島崎 藤村

島崎 藤村의 夜明け前(よあけまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 205,629자 · 408화면

아오조라 문고

やがて一同は馬籠の本宿をさして新茶屋を離れることになった。途中で松雲は庄兵衛を顧みて、

「ほ。見ちがえるように道路がよくなっていますな。」

「この春、尾州の殿様が江戸へ御出府だげな。お前さまはまだ何も御存じなしか。」

「その話はわたしも聞いて来ましたよ。」

「新茶屋の境から峠の峰まで道普請よなし。尾州からはもう宿割の役人まで見えていますぞ。道造りの見分、見分で、みんないそがしい思いをしましたに。」

うわさのある名古屋の藩主(尾張慶勝)の江戸出府は三月のはじめに迫っていた。来たる日の通行の混雑を思わせるような街道を踏んで、一同石屋の坂あたりまで帰って行くと、村の宿役人仲間がそこに待ち受けるのにあった。問屋の九太夫をはじめ、桝田屋の儀助、蓬莱屋の新七、梅屋の与次衛門、いずれも裃着用に雨傘をさしかけて松雲の一行を迎えた。

当時の慣例として、新住職が村へ帰り着くところは寺の山門ではなくて、まず本陣の玄関だ。出家の身としてこんな歓迎を受けることはあながち松雲の本意ではなかったけれども、万事は半蔵が父の計らいに任せた。付き添いとして来た中津川の老和尚の注意もあって、松雲が装束を着かえたのも本陣の一室であった。