후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠1(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,314자 · 398화면
四
大菩薩峠を下りて東へ十二三里、武州の御岳山と多摩川を隔てて向き合ったところに、柚のよく実る沢井という村があります。この村へ入ると誰の眼にもつくのは、山を負うて、冠木門の左右に長蛇の如く走る白壁に黒い腰をつけた塀と、それを越した入母屋風の大屋根であって、これが机竜之助の邸宅であります。
机の家は相馬の系統を引き、名に聞えた家柄であるが、それよりもいま世間に知られているのは、門を入ると左手に、九歩と五歩とに建てられた道場であります。いつでもこの道場に武者修行の五人や十人ゴロゴロしていないことはないのでありましたが、今日はまた話がやかましい。
「お聞きなされましたか、昨日とやら大菩薩に辻斬があったそうにござります」
「ナニ、大菩薩に辻斬が……」
「年とった巡礼が一人、生胴をものの見事にやられたと甲州から来た人の専らの噂でござりまする」
「やれやれ年寄の巡礼が、無残なことじゃ」
「近頃の盗人沙汰と言い、またしても辻斬、物騒千万なことでございますな」
「左様、なにしろこの街道筋は申すに及ばず、秩父、熊谷から上州、野州へかけて毎日のように盗人沙汰、それでやり口がみな同じようなやり口ということでございます」