후리가나로 읽는 일본 고전
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ことうのおに
孤島の鬼
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 孤島の鬼(ことうのおに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 181,795자 · 359화면
「では、外からでなければ、一体どこから這入ったのだと云うでしょう。中にいたのは被害者とお母さん丈けなんだから。犯人が外から這入らなんだというのは、では、下手人はやっぱりお母さんだったという意味かと、反問するでしょう。それではまだ盲点にひっかかっているのです。何でもないことですよ。これはね、謂わば日本の建築の問題ですよ。ホラ覚えていますか。初代さんの家はお隣りと二軒で一棟になっている。あの二軒丈けが平屋だから、すぐ気づくでしょう……」
諸戸は妙な笑いを浮べて私を見た。
「じゃ、犯人はお隣から這入って、お隣から逃げ出したと云うのですか」
私は驚いて尋ねた。
「それがたった一つの可能な場合です。一棟になっているのだから、日本建築の常として、天井裏と縁の下は二軒共通なんです。僕はいつも思うのだが、戸締り戸締りとやかましく云っても、長屋建てじゃ何にもならない。おかしいね。裏表の戸締りばかり厳重にして、天井裏と縁の下の抜け道をほったらかして置くんだから、日本人は呑気ですよ」
「併し」私はムラムラと湧起る疑問を押え兼ねて云った。「お隣りは人のいい老人夫婦の古道具屋で、しかも、あなたも多分御聞きでしょうが、あの朝は初代さんの死体が発見されたあとで、近所の人に叩き起されたんですよ。