후리가나로 읽는 일본 고전
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ことうのおに
孤島の鬼
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 孤島の鬼(ことうのおに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 181,795자 · 359화면
あの花瓶は小さいけれど、十歳の子供なら隠れることが出来るかも知れない。そして大風呂敷で包んで置けば、花瓶の中は見えないし、風呂敷の結び目のたるみから出入りすることが出来る。入ったあとでそのたるみを、中から直して花瓶の口を隠す様にして置けばいいのですからね。魔法は花瓶そのものにあったのではなくて、中へ這入る人間の側にあったのです」
諸戸の推理は、一糸の乱れもなく、細かい順序を追って、誠に巧妙に進められて行った。だが、私はここまで聞いても、まだ何となく不服である。その心が表情に現れたのか、諸戸は私の顔を見つめて、更らに語り続けるのであった。
「初代さんの事件には、犯人の出入口の不明なことの外に、もう一つ重大な疑問があったね。忘れはしないでしょう。何故犯人が、あんな危急の場合に、チョコレートの罐なぞを持去ったかということです。ところが、この点も、犯人が十歳の子供であったとすると、訳なく解決出来る。美しい罐入りのチョコレートは、その年頃の子供にとって、ダイヤモンドの指環や、真珠の首飾りにもまして、魅力のある品ですからね」
「どうも僕には分りません」私はそこで口をはさまずにはいられなかった。