후리가나로 읽는 일본 고전
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ことうのおに
孤島の鬼
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 孤島の鬼(ことうのおに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 181,795자 · 359화면
格闘の跡もなく、さしたる苦悶の表情もなく、初代は一寸暑いので、布団から乗出したという恰好で、静かに死んでいた。曲者の手練が、たった一突きで心臓を抉ったので、殆ど苦痛を訴える隙もなかったのであろう。
母親はあまりの驚きに、そこにベッタリ坐ったまま、「どなたか、来て下さいよ」と連呼した。耳が遠いのでふだんから大声であったが、それが思切り叫んだのであるから、忽ち壁一重の隣家を驚かせた。それから大騒ぎになって、一寸の間に近所の人達が五六人も集って来たが、入ろうにも戸締りをしたままなので、家の中へ入ることが出来ない。人々は「お婆さんここを開けなさい」と叫んでドンドン入口の戸を叩いた、もどかしがって裏へ廻る者もあったが、そこも締りのままで開くことが出来ない。でも暫くすると、母親が気が顛動していたのでという意味の詫言をして、締をはずしたので、人々はやっと屋内に入り、恐ろしい殺人事件が起ったことを知ったのである。それから警察に知らせるやら、母親の亡夫の弟の所へ使を走らせるやら、大騒ぎになったが、もうその頃は町内中総出の有様で、隣家の古道具屋の店先などは、そこの老主人の言葉を借りると、「葬式なんかの折の休憩所」