일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ことうのおに

孤島の鬼

江戸川 乱歩

江戸川 乱歩의 孤島の鬼(ことうのおに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 181,795자 · 359화면

아오조라 문고

私は先方から見られぬ様に気をつけて、広い前庭をあちこちと探して見たが、老人の姿は消えたかの様に、どこの隅にも発見出来なかった。彼は已に屋内に這入ってしまったのであろう。そこで、私は思い切って、玄関のベルを押した。諸戸に逢って、直接彼の口から何事かを探り出そうと決心したのだ。

間もなく扉が開いて、見知り越しの若い書生が顔を出した。諸戸に逢い度いと云うと、彼は一寸引込んで行ったが、直ぐ引返して来て、私を玄関の次の応接間へ通した。壁紙なり、調度なり、仲々調和がよく、主人の豊かな趣味を語っていた。柔かい大椅子に腰かけていると、諸戸は、酒に酔っているのか、上気した顔をして、勢いよく這入って来た。

「ヤア、よく来てくれましたね。この間、巣鴨では本当に失敬しました。あの時は何だか工合が悪くってね」

諸戸は快い中音で、さも快活らしく云うのだった。

「そのあとでもう一度お逢いしていますね。ホラ、鎌倉の海岸で」

決心をしてしまうと、私は存外ズバズバと物が云えた。

「エ、鎌倉? アア、あの時君は気がついていたのですか、あんな騒動の際だったので、態と遠慮して声をかけなかったのだが、あの殺された人、深山木さんとか云いましたね。