후리가나로 읽는 일본 고전
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ならしげざっぴつ
小出楢重随筆集
小出 楢重
小出 楢重의 小出楢重随筆集(ならしげざっぴつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 334,351자 · 657화면
と飛んでいる如く感じられてならぬ、心常に落付かない、その代り夏は葦張り、風鈴、帷子の如く冷しい、従って夏に向えば向うほど、身内の活動力が燃え上って来るのを感じる。
八月頃の雲や空を眺めると、もう私はじっとしていられない。何はさて置き、一応は帽子を冠って、せめて屋根の上なりとも思う存分走って見ようかと思う位い、気が浮き立って来るのである、だから梅雨晴れという時が、一年中でも一番素晴らしく楽しい時期である、陰鬱な湿気と冷気からパッと太陽の陽気の中へ飛び込むのだから堪らない、蝉が鳴いて青葉が輝いて目がグラグラする、そのグラグラがとてもよくて堪らないのだ。
何んといっても夏は私のような骨人の世界だ、だから夏を好み、夏を愛し、夏を待って躍り出す連中といえば、皆私同様骨と皮のいでたちか、あるいはガラス、セルロイドの如く煙の如く淡く、あるいは透明半透明の軽装な奴が多いようである、私なども半透明の人間かも知れない、私の他にも幽霊、人魂、骸骨、妖怪、蝉、蜻蛉、蜘蛛の巣、浴衣、帷子、西瓜、などいろいろと控えていて夏を楽しんでいる。
夏は天上陽気盛んであるが、この地上は万物陰となる、冬は天上陰となるが我地上は陽気で満つるのだと、私はある老人から聞いたが、実にその通りだと思って感心している、骨人や幽霊は冬その姿をひそめ、人魂や