후리가나로 읽는 일본 고전
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ならしげざっぴつ
小出楢重随筆集
小出 楢重
小出 楢重의 小出楢重随筆集(ならしげざっぴつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 334,351자 · 657화면
なお私の蘆屋からは大阪よりも手近である関係上、つい神戸を多く訪問する。そして例えば私の好きな古道具などを素見しながら山手の三角帳場から両側の店を覗きつつ生田前へ出ることに近頃ではおおよそコースがきまってしまった。
それが夜ででもあれば明るい店頭は生田神社の前からなお連綿として踏切を越え大丸の前から三宮神社の境内に及ぶ。そしてこの境内は毎夜の夜店である。金魚を掬う屋台店から、二銭のカツレツ、関東煮、活動、征露丸、コーヒー、ケーキの立ち飲み屋、人絹の支那どんす、五〇銭、二〇銭のネクタイ屋等の中を女給、ダンサー、アメリカ水兵、フランス人、インド人、西洋人の夫婦が腕を組める、支那の女が氷水を飲んでいる等は船場、島の内の夜店では発見出来ない情景である。
それからじきに元町は明るい商家が軒を並べている。その元町を行き過ぎてしまうと三越のところから楠公前は目前に迫っているという有様だ。さてこの辺から少々街の品格が下がってくる上に往来の人物も何か尻をまくり上げた男連れが多くなる。楠公神社は今は三の宮の賑わいに及ばないけれども、その淋しい境内に暗い夜店がポツンポツンと散在せる光景もまた何か夜店の憂愁を感ぜしめる。