일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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たいらのまさかど

平の将門

吉川 英治

吉川 英治의 平の将門(たいらのまさかど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 232,193자 · 463화면

아오조라 문고

「いや、後をいうまい。明日を思うまい。それが、遊びというものだ」

大河を下る一ツの小舟に、七人ほどの男が乗っていた。

伊予へ帰る藤原純友を始め――小野氏彦、紀秋茂、津時成の四人と、こちらの見送り人は、八坂の不死人、手下の禿鷹、そして相馬の小次郎の三名。

朝、舟の中へつみこんだ酒や弁当も、飲みつくし食いつくし、放歌朗吟に、声もつぶし、果ては、舟底を枕に、思い思い、ひと昼寝して、いま、眼が醒めあったところである。

「……やあ、あれが江口か。岸に、柳が見え、家かずも多く、大ふね小ふねも、おびただしく着いている――」

「やれやれ、江口の里か。日も暮れぬうち、はやく着いた。……オオ、女たちの舟が来る」

俄然、退屈は、けし飛び、遊び心に、たれの顔も、冴えてくる。

殊に、小次郎には、女護ノ国へでも来た思いがした。――彼には、人々のような冗戯も口に出ず、ただ目をみはって、近づく岸の家々と、幾艘もの、遊女たちの船に、見とれていた。

歌人で地方官吏だった紀貫之も、任地の四国から都へ帰る途中、ここを通って、水村の遊里の繁昌を、「土佐日記」に書いている。――まことに、山陽、南海、西国にわかれ去る旅人たちにとって、江口の一夜の泊りこそ、忘れえない旅情を残すものだった。