후리가나로 읽는 일본 고전
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たいらのまさかど
平の将門
吉川 英治
吉川 英治의 平の将門(たいらのまさかど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 232,193자 · 463화면
「行けば行くほど海のもくずよ」
誰とはなく、敗戦は知れるものである。ついには、兵を徴しても、応じる壮丁もないような有様である。
その最もひどい一例は、天慶元年からいえば、つい二年前の承平六年三月、
南海ノ賊、船、千余艘ヲ以テ、官ノ調貢ヲ剽掠シ、為ニ、西海一帯ノ海路マツタク通ゼズ
という太政官日誌の一項を見てもわかる。貢税の物資を載せた官船が、海賊たちに狙われた例は、一度や二度の事ではない。甚だしいばあいは、船ぐるみ、孤島へ運び去られ、裸にされた官人が、幾月も後になって、都へ逃げ帰って来たという嘘のような話すらある。
天下の乱兆は、純友一派の海賊ばかりでなく、山陽北陸地方には、国司や土民の争乱がのべつ聞え、殊に、出羽の俘囚(蝦夷の帰化人)が、国司の秋田城を焼打ちしたというような飛報は、いたく堂上の神経をついた。おまけに、洛中名物の放火沙汰や群盗の横行は毎晩の事で、それはもう珍しくも何ともなくなっている。
こういう洛内。こういう上下の不安が満ちていたところへ、右馬允貞盛が――山ヲ家トシ、薪ニ枕シ、艱難漸ク都ニ帰リ着クコトヲ得タリ――という姿で関東から逃げ帰って来たのであるから、