후리가나로 읽는 일본 고전
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たいらのまさかど
平の将門
吉川 英治
吉川 英治의 平の将門(たいらのまさかど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 232,193자 · 463화면
西海には、純友、坂東には、将門が、暴れ出したと聞えてから、北越、信州地方にも、頻々と、騒乱の噂が立ち、現に、忠文以下の征討軍が行く道にさえ、その無政府状態が見られた。
駿河の国府は、炎々と、焼けていた。
「もう、将門の兵が、こんな方にまで、進出している? ――」と、一時は、大動揺をきたしたものだが、物見を出して、調べてみると、それは将門とはまったく無関係な富士の人穴辺に蟠踞している賊が、官衙や駅路の混乱につけ入って、働き出し、
「この分なら、俺たちにも、一国や二国は伐り取れるぞ」
と、急拵えの名分を唱えて、地方の叛兵と化したものであることが分った。
同国の袖ヶ崎の関や国分寺も、襲われている。
旅行者は絶え、駅路の長や役人も、みな逃げ去ったか、姿も影も見せない。――こんなわけなので、征夷大将軍忠文自身が、足柄ノ関へかかるのさえ、容易でなかった。
後に、彼らの軍が、いったい何をしていたのかと、大いに、世論から責められたのは、こんな理由からである。
こういう状勢は、けだし、東海道だけではなかったろう。文字どおりな「天下大乱」を、天下の人心が、自ら醸し、自ら求めていた。