후리가나로 읽는 일본 고전
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たいらのまさかど
平の将門
吉川 英治
吉川 英治의 平の将門(たいらのまさかど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 232,193자 · 463화면
一戦ごとに、将門は、敗退をかさね、ついに、岩井ノ館一柵が、彼の余す防塁となってしまった。
猿島の館は、自分の手で焼き払い、ここにたて籠って、さいごの一戦を――と計ったのであるが、なんと、営中の兵をかぞえれば、わずか四、五百騎しか余していない。
これが、二月一日以来、わずか十日程な間の転落ぶりであった。
そして、二月十四日の朝。
将門は、その岩井を、すこし離れ、北を背に、陣を布いた。――敵は、われより八、九倍の大軍と見て、
「待つよりは、機を計って、敵の虚を衝け」
と、奇襲の構えを取ったものである。
その日は、ひどい烈風だった。日光颪が江の水にさえ、波濤をあげている。二月半ばの、蕭殺たる芦や荻は、笛のような悲調を野面に翔けさせ、雲は低く、迅く、太陽の面を、のべつ、明滅させていた。
――ソノ日、暴風枝ヲ鳴ラシ、地籟、塊ヲ運ビ、新皇ノ楯ハ、前ヲ払ツテ、自ラ倒レ、貞盛ガ楯モ、面ヲ覆ヘシテ、飛ブ。
と「将門記」にも見える通り、いわゆるこの地方特有な空ッ風の日であった。――将門が、奇襲法をとろうとしたのは、この天候の利用を考えたものと観てよい。
申の刻(午後三時)といわれている。