후리가나로 읽는 일본 고전
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たいらのまさかど
平の将門
吉川 英治
吉川 英治의 平の将門(たいらのまさかど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 232,193자 · 463화면
おらるるし、その奥方は妊娠中で、ほかにもたくさんな子がおらるるし、あとの騒動も思いやられ、あわれにもまた、おかしいかぎりではあった。――ところが、その朝臣が、きょうの宮中集議にも、参議の衣冠をつけて、しかつめらしゅう参内している。なんと、廟議の席が、眠たくて、ものうくて、耐え難くしておわすことであろうよ――」
などと、ひとりが語れば、またひとりも。
「いやいや、色事と群盗のはなしなら、都には、毎日、掃くほどもある。これはごく内密になっているが、内裏のうちにだって、こんな事があった。ことしの五月雨頃だった。弘徽殿の更衣づきの、さる女官が、藤壺のひとつのうす暗い小部屋で、ひとりの官人と、秘か事をたのしんでいた。すると、折わるく、その晩、刑部省の下役のものが、後涼殿に何か見まわる用があって、足のついでに、そこを覗いた。女は、おどろいて、衣うち被いてかくれたが、男は妻戸を蹴って逃げ出そうとしたから、役人は声をあげて、人々をよび求め、とうとう、男をつかまえたが……これが何と、後涼殿の空き部屋から、さる朝臣の衣裳を盗みだして、それを着こんでまんまと官人になりすましていた盗賊だったというのだからあきれるではないか。