일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みっつのあざ

怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集

小酒井 不木

小酒井 不木의 怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集(みっつのあざ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 196,140자 · 396화면

아오조라 문고

七

「好事魔多し」とかいう言葉があるそうですが、実に何事も思うに任せません。第一の難関を突破して一週間ほど過ぎたある夜、私は突然咯血をしたのです。

人工心臓研究の第一段を終ったのは、生理学教室へはいってから約一年半の後でしたが、その半年ほど前から私は時々軽い咳嗽をするようになりました。恐らくその時分に多少の発熱があったかも知れませんが、研究に夢中になって、少しも顧る余裕がなく、身体の無理な使い方をしたのが祟ったのでしょう。とうとう咯血に見舞われて、一時研究を中止することを余儀なくされました。若気の至りとでも言いますか、悠々たる態度をもって研究することをせず、只管にあせり続けたのが悪かったのです。今は幸いに健康を恢復しましたが、私はその以後、大きな仕事ほど却ってゆっくり研究を進めて行くべきであるということを悟りました。

さて、咯血をしたとき、主任教授は頻りに入院治療を勧めてくれましたが、私はどうしても研究室のそばを離れる気にならず、私たちの止宿の室をそのまま病室として、妻が看護婦になって介抱してくれました。最初は凡そ十グラムほど咯血しましたので、直ちにベッドの上に横わり、内科に勤務して居る友人を呼んで診て貰いますと、とりあえず止血剤を注射し、絶対安静せよと忠告をしてくれましたから、私は仰向きに