후리가나로 읽는 일본 고전
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みっつのあざ
怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集
小酒井 不木
小酒井 不木의 怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集(みっつのあざ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 196,140자 · 396화면
然らば、どんな生理学的研究の際に、彼がその探偵法を思いついたかといいますと、それは彼が「条件反射」なることを研究して居た際であります。条件反射とは、ロシアのパウロフという生理学の泰斗が工夫したものでありまして、例の如く鯉坂君は、パウロフの報告だけでは満足せず、パウロフはロシアの犬を用いて行ったから自分は日本の犬を用いて行って見ようと、その実験をやりかけたのであります。
やりかけて見ると非常に面白くなり、単に日本の犬でも行われることを発見したばかりでなく、色々な興味ある事実を知ることが出来、一時は有頂天になって、研究に従事したのであります。
材料として犬が要る関係上、はじめ彼は野犬を買っては研究して居ましたが、後には他人の飼犬をひそかに盗んで来てまで実験を行うことにしたのであります。他人の飼犬を盗むということは、まことによろしくないことですけれど、彼は、真理の研究のためには、それくらいのことは許さるべきであると、勝手な解釈をして実験に従事したのであります。然し、一般に、そうした道にそむいた方法をもってする実験は、とかくその結果面白くないものであります。