일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みっつのあざ

怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集

小酒井 不木

小酒井 不木의 怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集(みっつのあざ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 196,140자 · 396화면

아오조라 문고

その結果、雌犬の方が雄犬よりも一般に嗅覚が鋭敏であり、老いたる犬よりも、若い犬の方が鋭敏であることを知りました。嗅覚の最も鋭敏な犬を選ぶと、例えば、甲なる人に短刀の柄を一度握らせたばかりでも、その柄を嗅がせると同時に牛肉を与えて、所謂条件反射を起させると、一定の時日の後、甲なる人をその犬に近づけるだけで立派に唾液の点滴の数を増すことを知ったのであります。

愈々予備試験が完成すると、こんどは実地に鑑定を行って見たくなるのが人情の常であります。ましてや鯉坂君のごとき、不道徳なことをまで敢てして、学問的興味を満足せしめようとする人は、ずいぶん焦燥を感じたのにちがいありません。けれども、世の中には、そんなにお誂え向きの犯罪は突発しないのであります。

ところが待てば海路の日和とでもいうべきか、鯉坂君が腕を揮うべき犯罪が実際に行われたのであります。それは実に戦慄すべき二人殺し事件でありまして、現場に犯人の使用した右の手袋と、兇器として使用された斧とが遺留されてあったに拘わらず、犯罪が行われてから四週間を経るも、犯人が知れず、所謂事件が迷宮に入ったのであります。