후리가나로 읽는 일본 고전
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しん・へいけものがたり
新・平家物語
吉川 英治
吉川 英治의 新・平家物語(しん・へいけものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 123,012자 · 245화면
自分は、人間のままに、人間の旅を。――果てなく、人間のぼろとあわれを引きずって、ただ、生命のみを、愛そうと思う。
生命をよく持たんには、素直な、自然の子となるに如くはない。家は、闘争のちまたにある。妻子の家も捨てなければそれに徹しえない。
といって、自分の出家は、自分のためであって、世のためなどの大願ではない。いわんや、法灯の殿堂にはいって、大釈迦牟尼の寵をとなえ、金襴の僧位を望むのではもとよりない。
ただ、この一命の、いとしさに、人間いかに生くべきやを、自然に習び、自然を友に、天命のまにまに生を楽しもうと思うのみの出家である。
もし、世の理窟ずきな法師どもがあって。――借問す、出家の道は、世を浄め、人を救うにこそ有るなれ、なんじ、ただ一身のための、世過ぎと、わがままをなさんがゆえに、法衣を仮るは、似而非出離ならずや、言語道断の偽せ坊主よ。――と誹る者があれば、西行は、甘んじて、その唾をもうけるであろう。そして、なお責められるなら、ついにこういう一語をもって、それに答えるしかないのである。
(――まことに、仏の教えと、僧侶の道とは、仰っしゃるとおりにちがいありません。