후리가나로 읽는 일본 고전
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しん・へいけものがたり
新・平家物語
吉川 英治
吉川 英治의 新・平家物語(しん・へいけものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 123,012자 · 245화면
……けれど、まず、自分の生命をすら、ほんとに、愛することを知らない者が、どうして、他の衆の生命を、愛することができましょう。――ですから、わたくしはまず、自分の生命を、愛することから、修行してゆこうとする青道心にすぎませぬ。衆生を助けるなどの仏知も、神異の才も、わたくしには、持ち合わしておりません。――ですから、世間のお邪げにはならないように、細ぼそ、生かしていただいて参ります。蝶か、小鳥でも、いるものとして、どうか、眼においかりをふくまないで、お見のがしおきくださいませ――)
その朝、正月十九日。――西行は、東山を出て、四条の河原まで来たが、おりふし、雪が降って来たので、草庵へ戻ろうかなど、思い惑った。けれど先夜、源五兵衛のもたらした消息なども思い出され、
『いやいや、余りに、ごぶさたにすぎてもいるし、世も、いつどう変るやら知れぬとき――』
と、淡雪の降りつむ橋を、ついに、渡って行った。――待賢門院のうちの、局たちを訪おうと、思い立ってである。
そして、洛内の一つのつじまで来ると、
『流人が、送られて行くぞよ。――夫婦の囚人が』
『夫婦しての、流され人とは、どこの、たれか。