후리가나로 읽는 일본 고전
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しん・へいけものがたり
新・平家物語
吉川 英治
吉川 英治의 新・平家物語(しん・へいけものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 123,012자 · 245화면
聞くところによると、姫の父は、伊賀守藤原為業といい、地方官のならいとして、任地に居住しているが、そのことの不便ばかりでなく、為業は、とかく中央の政令に添わないことが多く、関白家の忠通も、左大臣頼長も、同族の異端者と視て、よく思っていないことが、因をなしているのだといううわさもある。
――が、かの女は、婚期などには、無頓着で、結構、毎日を陽気に暮していた。ことに、東の対ノ屋の一部屋に、泰子が住むようになってからは、のべつ、西の対ノ屋からこっちへ遊びに来ていた。夜も泊ったり、ふろにも一しょに入ったりする。そして、未知な世間ばなしだの、新しい化粧の仕方だの、恋愛観だの、ときには、男の品さだめなども、あけすけに聞かしてくれる泰子が、またとない良い小母さまと思われて、心からなつき慕っているのであった。
当主の家成は、五十がらみの、人の好さそうな男だった。右大弁の官職にあったが、いまは退官して、闘鶏にばかり熱心である。
子がないので、姪の瑠璃子を、このままもらってもいいとしているふうであった。
ところが、この二月以来、とんでもない厄介者が、戻って来た。泰子である。