후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 192,758자 · 383화면
左馬介光春以下、一族とその股肱は、思い残りなく、生涯の終りを飾った。かくて地上にはこの日限り、明智方と名のつくものは、一城一兵もなくなったわけである。
自爆した矢倉の崩壊と共に、全城また火の海となったので、寄手の勢は、いったんその火勢から、囲みを開いた。
ところが、その焔の下から、まだ生きていた一人の敵が躍り出した。
「寄手の若い者に物申さん」
と、その老武者は、熱風の中から駈け出して、
「われは光春の叔父、明智長閑斎光廉である。欲しくば寄れ、この首をさずけん」
そしてりゅうりゅう槍をしごき、堀勢の一角へ猛突して来たのだった。
日頃、家庭の児女たちや、坂本の家中一般からも、「のん気なお方」といわれ「おひゃらくな御老人」と、まるで奥曲輪の玩具みたいに見られていた長閑斎は、この日、光秀光春の妻子から老幼すべての者の最期までを見届け終ると、やがて矢倉にのぼっていた。そして甥の光春に切腹をすすめて、その介錯をつとめ、さらにまた、三宅周防守らの将士が、すべて自害し終ってから、矢倉下の火薬に点火するという――最後の一役までもしていたのであった。
「やあ、口ほどもないぞ。