후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 192,758자 · 383화면
「こんな難路、あと半里か一里の間です。こんどは、わたくしが背負うてさしあげましょう」
老母はためらわなかった。老いては子に従え――ということばのまま、すぐ両手をさしのべて、秀吉の肩にすがった。
「あ。わたくしに」
寧子も求め、小姓たちもあわてて来たが、秀吉は、頭を振り振り母を負って立った。
「十年の不孝の罪を一日で償うのじゃ。秀吉にさせろ、秀吉にさせろ」
秀吉は坂道を降り出した。――あなたの子はまだこんなに元気ですぞ――と母へ見せるように歩いた。が秀吉は母のからだの余りな軽さに、ひとり母の年齢をかぞえていた。
途中まで来ると、長浜から幕僚の一名が、きのうからの戦況報告に来るのと出会った。長浜でも秀吉がこう早く帰って来るとは思っていなかったとみえる。
報告には、別条もなかった。
「さきに御当家から諸家へ向って、明智征伐の事終ると――疾く御通牒のあったためか、徳川殿の軍は、昨日、鳴海から浜松へ引っ返されたとのことです。一方、近江境まで来ていた柴田軍も、これまた、大事すでに去ると、茫然、進軍を見合わせておる様子です」
秀吉は黙笑のうちにつぶやいた。
「徳川どのも、この度はすこし慌て気味だったとみえる。