후리가나로 읽는 일본 고전
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あらじょたい
日本の文学 9 徳田秋声(一)
徳田 秋声
徳田 秋声의 日本の文学 9 徳田秋声(一)(あらじょたい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 346,393자 · 692화면
」
午後になって、暑熱が加わって来ると、子供は一層弱って来た。そして烈しい息遣いをしながら、おりおり目を開いて渇きを訴えた。目には人の顔を見判ける力もなかった。
いらいらする笹村の頭には、入院ということが大きな仕事に打つかったように考えられていたが、夏以来渇ききっている世帯のなかからさしあたり相当の支度もしなければならぬことが、お銀にとっても一と苦労であった。
医者が様子を見に来た時には、熱が大分下っていた。子供はしきりに「氷……氷……。」などと甲立った弱々しい声で呼んでいた。
「だって子供にもメリンスの蒲団くらいは新しく拵えなければ……そうあなたのように今が今というわけにも行きませんわ。」
お銀はいよいよ入院と決まった時に、急き立つ笹村に言い出した。長いあいだ叔母を看護したことのあるお銀は、病院の派手な世界であることを知っていた。
「何もかもちぐはぐの物ばかりで、さアと言うと、まごつくんですもの。」
笹村は長くそこにいられなかった。そして紛擾する病室を出ると、いきなり帽子を取って外へ出て行った。
六十八
その晩九時ごろに、子供が病院に担ぎ込まれるまでには、笹村も一度家へ帰って病院へ交渉に行ったりなどした。