후리가나로 읽는 일본 고전
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たわらとうだ
日本の英雄伝説
楠山 正雄
楠山 正雄의 日本の英雄伝説(たわらとうだ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 40,666자 · 84화면
もうあとに矢は一本しか残ってはおりません。むかではずんずん近寄って来ました。龍王はがっかりして死んだようになっていました。
その時藤太はふと思いついたことがあって、三本めの矢の根を口にくくんで、つばでぬらしました。そして弓につがえて、ひょうと放しますと、こんどこそ矢はぐっさりむかでのみけんにささりました。人間のつばをむかでがきらうということを藤太はふと思い出したのでした。
すると何千とない火の玉は一度にふっと消えました。大あらしが吹いて、雷が鳴り出しました。龍王も家来たちも、頭を抱えて床の上につっ伏してしまいました。
さんざん大荒れに荒れた後で、ふいとまた雷がやんで、あらしがしずまって、夏の夜がしらしらと明けかかりました。三上山がやさしい紫色の影を空にうかべていました。その下の湖にむかでの死骸はゆらゆらと波にゆられていました。
龍王は小踊りをしてよろこんで、
「お陰さまで今夜からおだやかな夢がみられます。ほんとうにありがとうございます。」
といって、何遍も何遍も藤太にお礼をいいました。そしてたくさんごちそうをして、女たちに歌を歌わせたり舞を舞わせたりしました。