후리가나로 읽는 일본 고전
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たわらとうだ
日本の英雄伝説
楠山 正雄
楠山 正雄의 日本の英雄伝説(たわらとうだ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 40,666자 · 84화면
そこでこの上はもう田村麻呂をやるほかはないというので、いよいよ田村麻呂を大将にして、奥州へ出陣させることになりました。
天子さまの仰せ付けを受けますと、田村麻呂はかしこまって、さっそく兵隊を揃える手はずをしました。いよいよ出陣の支度ができ上がって、京都を立とうとする朝、田村麻呂はいつものとおり清水の観音様にお参りをして、
「どうぞこんどの戦に首尾よく勝って、天子さまの御心配の解けますように。」
と熱心にお祈りをして、奥州へ向かって立って行きました。
奥州へ着いていよいよ高丸と戦をはじめてみますと、なるほど向こうは名高い荒えびすだけのことはあって、一度戦をしかけたら勝つまでは決してやめません。味方が残らず討たれて最後の一人になるまでも決して後へは退きません。親が討たれれば子が進み、子が討たれれば親がつづくという風に、味方の死骸を踏み越え、踏み越え、どこまでも、どこまでも進んで来ます。
ですから田村麻呂の軍勢も、勇気は少しも衰えませんが、さしつめさしつめ矢を射るうちに敵の数はいよいよふえるばかりで、矢種の方がとうに尽きてきました。いくら気ばかりあせっても、矢種がなくっては戦はできません。