후리가나로 읽는 일본 고전
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あねがわのかっせん
日本合戦譚
菊池 寛
菊池 寛의 日本合戦譚(あねがわのかっせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 154,771자 · 313화면
使者の趣を聞き終った秀吉は、「御家の重臣柴田殿をどうして疎略に考えよう。爾後互に水魚の如くして、若君を守立て天下の政務を執りたいものである」と答えた。使者達は大いに喜んで、誓紙を乞うた。処が秀吉は、「それこそ、こちらから願い度き物であるが、某一人に限らず、丹羽、池田、森、佐々等にも廻状を遣り、来春一同参列の上、取替したがよいであろう。殊に我々両人だけで、誓紙を取替したとあっては、他への聞えも如何であろう」と云って拒絶して仕舞った。尤な言分なので、使者達も、それ以上の問答も出来ず、帰った。勝家委細の報告を受けて、来春には猿面を獄門に曝すぞと喜んでいたが、こうして秀吉に油断をさせていると思っていた勝家は、逆に秀吉に謀られて居たのである。秀吉は使者を送り還すや、家臣を顧みて笑って曰く、「勝家の計略、明鏡に物のうつる如くにわかって居る。この様な事もあろうかと思って、彼が足を清洲にて括って置いたのだ」と。即ち湯浅甚助を呼出して、汝は長浜に行き、伊賀守勝豊並にその与力共を弁舌もて味方に引入れよ。長浜引渡の時、彼等と親しくして居た汝のことだから仔細もあるまい、と命じた。