후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
あねがわのかっせん
日本合戦譚
菊池 寛
菊池 寛의 日本合戦譚(あねがわのかっせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 154,771자 · 313화면
丑の上刻と云えば二時半で、中刻は三時だから、三十分違いである。
が、光秀の方が早かったと云う説もある。正確な時計がないのだから、三十分位はどちらが早かったか分るものでない。然し、出立の時刻よりも、天王山に到る道程の関係や、登り道の関係も考えねばならぬ。とにかく、秀吉軍の方が、先きへ天王山の頂上を占領して、後から来る松田政近の軍勢を、追い落した。山崎合戦の勝敗の岐路は、天王山への登山競争にあったわけである。光秀もその戦略眼に於ては、一歩も秀吉に譲らなかったのであるが、天王山の地理などには、光秀の方が、その所領の関係上暗かったかも知れないのである。
光秀は、十三日午前中、全軍を円明寺川畔に展開した。秀吉軍が、展開するのは、ずうっと遅れた。なぜ、光秀が展開を終った隊勢で、まだ隊勢の整わざる前の秀吉軍を打たなかったか、それが一つの敗因であると戦術家は批評している。
戦争開始前、高山右近の家来の甘利八郎太夫と云う男が、牀几に依って戦機の熟するのを待っている右近の前に出て、
「私は、只今どちらにしていいか分らない事があるから、御判断を願いたい。お殿様は、私を無能の人間として、禄など少しも下さっていない。