후리가나로 읽는 일본 고전
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あねがわのかっせん
日本合戦譚
菊池 寛
菊池 寛의 日本合戦譚(あねがわのかっせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 154,771자 · 313화면
二俣の東南寄りに、横平山という高地がある。この高地は三ノ嶽の脈に当って吉次、半高の諸山に連り、その支脈は更に田原坂、白木に及んで居る。
十五日の早朝、両旅団の砲兵は、二俣、田原に近く進んで、砲撃を開始した。
此日は深い霧で、砲煙は霧に溶け込んで、砲声のみが、無気味に響いて居る。官軍が砲撃して居る頃、黙々として、横平山の間道を攀じりつつある三百許りの人数があった。横平山頂の官軍の守塁に近付いた午前四時、不意に抜刀して斬り込んだ。追い落された官軍は、中腹を防ぐけれども、高い処から狙い射ちに撃たれるのだからかなわない。若し、ここを奪われるなら、二俣口の守線も打撃を受け、田原坂攻撃の策戦に、重大な影響を与えるので、応援の兵と共に、必死に戦った。
薩軍は山腹に下って、林に隠れて射撃をする。官軍は銃に装剣して抜刀隊と共に進み、午後二時になって、やっと山腹の二塁を奪還した。
然し、絶頂の一塁は猶敵手にある上に、薩軍は兵力を増加した様子である。薩軍の兵火少しく衰うと見ると進み、激しいと見ると伏す。匍匐って進むのであるが、木や草が稀なので地物として利用するものが無い。