후리가나로 읽는 일본 고전
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もみノきはのこった
樅ノ木は残った
山本 周五郎
山本 周五郎의 樅ノ木は残った(もみノきはのこった)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 167,285자 · 330화면
満たされたことによろこびを感じ、そのよろこびに浸っていようとする。男と女との、この相違はなんだ。
「男と女との、この違いはどういうことだ」と新八は呟いた。
どこかで雨戸を叩く音と、なにか云う人の声が聞え、新八は欠伸をした。おみやはきれいに変った。おれはこの誘惑から、のがれることができないばかりでなく、ますます汚れ、泥まみれになってゆくのに、おみやはきれいに、まるで着ていた物をぬぎ替えるように、あの淫蕩な習慣からぬけだして、生娘のようにきりっとし、清潔な女になった。おれに向かって、まじめな人間になってくれ、と意見をしたようすは、殆んど若い母か、姉のようでさえあった。どうしてあんなに、きれいに変ることができるんだ、どうしてだ、と新八は考え続け、女の寝息がふいに止まった。
女は手足をちぢめ、胸をかけ合わせながら、頭をもたげて、どこかの物音に耳をかたむけた。いやだよ、と女はだらけた声で、独り言のように云った。
「なにかあったんだね、見廻りだよ」
「見廻りってなんだ」
「町方のお調べよ、知ってるくせに」
新八はどきっとした、「役人がこんなところへ、調べに来るのか」